訪問マッサージ

介護する人の腰が悲鳴を上げる前に。「私がやらなきゃ」を一人で背負わないで

介護の大変さは、相手の体格や体重だけでなく、ご本人の筋肉の緊張や関節の動かしづらさにも左右されます。このコラムでは、ご本人の身体の状態から介護の負担を考える視点と、ご本人ができる動きを生かす介助、介護するご家族が一人で抱え込まないための考え方を紹介します。

お体の変化や施術について気になることは、主治医や医療・介護の担当者へご相談ください。

「自分の腰も痛いんですけど、そんなことを言っていられなくて」

家族の介護をしている方から、そんな言葉が聞かれることがあります。

朝、ベッドから身体を起こす。車椅子への移動を手伝う。着替えをする。夜中に何度も起きて、トイレの介助をする。

どれも、大切な人の暮らしを守るための行動です。

けれど、その一つひとつが、介護する人の身体にも負担をかけています。

ご本人の体調には気を配っていても、介護する自分の腰痛や疲れは後回しにしてしまう。

そんなご家族は、決して少なくないと思います。

介護の負担は、体格や体重だけでは決まりません

介護をする方が大変なのは、相手の身体が重いからだけではありません。

例えば、ベッドの上で身体の向きを変えるとき。

ご本人が少しでも肩や腰を動かせれば、介助する側の負担は変わります。

反対に、筋麻痺や関節拘縮によって身体を動かしづらい場合には、介助する方が支えなければならない部分が増えることがあります。

腕が硬くなっていると、着替えの袖を通すのにも時間がかかります。

膝や股関節が曲がりづらいと、身体の向きを変えたり、座る姿勢を整えたりすることが難しくなる場合があります。

介護の大変さには、ご本人の筋肉や関節の状態も深く関わっているのです。

介護する人の負担から考える、もう一つの身体の見方

訪問マッサージを考えるとき、どうしても「痛みを和らげたい」「身体を動かしやすくしたい」という、ご本人のための目的が中心になります。

もちろん、それは大切なことです。

でも私は、そこにもう一つの視点があってもいいと思っています。

それは、ご本人の身体の状態を知ることが、介護する人の負担を考えることにもつながるという視点です。

例えば、肩や肘の筋肉に強い緊張がある方。

医師の同意に基づき、身体の状態に合わせたマッサージや関節への働きかけを行います。

施術のときには、着替えや身体の向きを変える場面で、ご家族がどこに負担を感じているかも伺います。

関節拘縮が進んでいる場合には、元の状態まで動きを取り戻すことが難しいこともあります。

だからこそ、今の身体の状態を知り、無理のないケアを続けることが大切なのです。

訪問マッサージは、筋肉のまひや関節のこわばり(拘縮)などがあり、医療上マッサージが必要と主治医が認めた方が、医師の同意のもとで医療保険を使って受けられます。対象になるかは、病名だけでは決まりません。

「全部やってあげる」が、最善とは限らない

ご家族が一生懸命になるほど、ご本人の動きを待たずに手伝ってしまうことがあります。

時間がない朝なら、なおさらでしょう。

でも、ご本人にできる動きが残っているなら、その力を生かすことも大切です。

例えば、寝返りをするときに顔を向ける。動かせる手でベッドの柵を持つ。足を少しずらす。

もちろん、ご本人の身体に無理のない範囲での話です。

すべてを介助するのではなく、ご本人ができる部分を確かめながら支えることで、身体を動かす機会を残せる場合があります。

一方で、無理に頑張らせることも避けなければなりません。

疲労や痛み、呼吸の状態などによって、その日にできることは変わります。

ご家族の「疲れた」を、見逃さないで

介護する人が「もう疲れた」と言うのは、家族への愛情が足りないからではありません。

それだけ毎日、身体と気持ちを使っているということです。

腰痛が続く。夜眠れない。食事の時間も落ち着かない。

そんな状態が続いているなら、介護の方法や福祉用具、利用できる支援を見直す必要があります。ケアマネジャーなど、介護の担当者にも相談してみてください。

私たち施術者も、ご本人の身体の状態を通して、介護が難しくなっている理由に気づくことがあります。

「最近、着替えが大変になってきた」

「以前より身体を横に向けにくい」

そんな何気ない言葉には、身体の変化を知る手がかりが隠れていることがあります。

板橋区や練馬区で在宅介護を続けるご家族にも、どうか自分の身体を大切にしてほしいと思います。

介護する人が元気でいることは、ご本人にとっても大きな支えになります。

株式会社アポロの訪問マッサージでは、筋麻痺や関節拘縮などに対する施術を通して、ご本人の暮らしを支えるとともに、ご家族の困りごとにも耳を傾けています。

訪問マッサージのご相談

医療保険を使う訪問マッサージには、医師の同意が必要です。ご本人の状態や訪問先を伺ってご案内します。

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