訪問マッサージ

長く椅子に座る高齢の方へ。お尻のつらさや姿勢の変化に目を向けて

高齢のご家族が椅子に座るときの表情や姿勢、皮膚の変化に気づくための視点と、医療・介護の担当者への相談について紹介します。

お体の変化や施術について気になることは、主治医や医療・介護の担当者へご相談ください。

高齢のご家族がベッドから起きて、椅子に座って過ごしている。

そんな姿を見ると、少しほっとすることがあります。

「今日は起きていられるね」

「寝てばかりいるより、きっといいよね」

もちろん、身体の状態に合った離床は、生活の中で大切な意味を持つことがあります。

でも、ここで一つ、知っておいていただきたいことがあります。

椅子に座っていることが、必ずしも身体にとって楽な姿勢とは限らないということです。

人は、座っている間も少しずつ動いています

私たちは椅子に座っているとき、無意識のうちに身体の向きを変えています。

お尻の位置をずらす。背もたれに寄りかかる。足の位置を変える。

普段あまり意識しない動きですが、同じ場所に長い時間圧力がかからないようにする働きがあります。

ところが、麻痺や筋力低下などによって、自分で姿勢を変えることが難しい方もいます。

その場合、椅子に座っている間も、お尻や背中などに圧力がかかり続けることがあります。

同じ場所への圧力と皮膚の状態については、主治医や訪問看護師などに相談してください。

「床ずれは寝たきりの人に起こるもの」と思われがちですが、長時間座っているときにも注意が必要なのです。

「座っているのがつらい」と言えない方もいます

長く座っているうちに、お尻が痛くなる。腰がつらくなる。身体が傾いてくる。

元気なときなら、自分で姿勢を変えることができます。

でも、身体が不自由になると、それが簡単ではありません。

さらに、言葉でつらさを伝えることが難しい方もいます。

そんなときは、座っているときの表情や身体の傾き、普段より落ち着かない様子などが、気づくきっかけになることがあります。

「今日は何だか座りにくそうだな」

そう感じたら、椅子やクッション、足の位置なども含めて、生活環境を見直す必要があるかもしれません。

長く座らせればよいわけではない

身体を動かす機会が少ない方に、少しでも起きていてほしい。

ご家族がそう願うのは自然なことです。

ただ、何時間も座っていることだけを目標にすると、疲れや皮膚への負担を見落としてしまう場合があります。

大切なのは、座っている時間の長さだけではなく、その方が無理なく過ごせているかということです。

姿勢を変える頻度や方法は、身体の状態、皮膚の状態、使用している椅子やクッションなどによって違います。

ご家族だけで無理に身体を動かすと、転倒や皮膚の傷につながることもあります。

訪問看護師やリハビリの担当者、福祉用具の担当者と相談し、ご本人に合う姿勢や体圧を分散させる方法を考えていくことが大切です。

皮膚の赤みが続く場合や傷がある場合には、医療者への相談を優先してください。

訪問マッサージでも、姿勢は大切な情報です

私たちが訪問マッサージを行う際にも、その方が普段どのような姿勢で過ごしているかは、大切な情報になります。

身体が一方向へ傾いている。関節の動きに制限がある。姿勢を変えると痛みが出る。

そんな状態を確認しながら、医師が必要と認めた範囲で、お体に配慮して施術を行います。

皮膚の管理や姿勢の調整は、主治医・訪問看護師・リハビリの担当者など、医療・介護チームで相談して取り組みます。

練馬区の田柄や光が丘、板橋区の赤塚などで在宅療養をされている方にも、長時間椅子に座る生活が続いている方はいると思います。

「座れているから大丈夫」と思うだけでなく、「楽に座れているかな」という視点を持ってみませんか。

その小さな気づきが、毎日の過ごしやすさにつながるかもしれません。

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