エピテーゼ
シリコーン製の人工乳房(乳房エピテーゼ)は、どこで、どのように作れる? オーダーで作るときの相談と流れ
シリコーン製の人工乳房である乳房エピテーゼ(肌に貼り付けて使う人工乳房)は、ご相談と製作を受けているところに相談し、採型・試適・着色を経て、オーダーで作れます。Apollo medical art(株式会社アポロ、東京都板橋区)のフルオーダーは、お申し込みからお渡しまでおよそ1か月です。
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- Apollo medical art(株式会社アポロ)
このコラムのまとめ
- 下着やパッドの選び方は、看護師などの医療者や、がん相談支援センターに相談できます。オーダーの乳房エピテーゼは、ご相談と製作を受けているところへ問い合わせます。
- 相談の前に、補いたいところ、合わせたいところ、使いたい場面を整理しておくと、伝えやすくなります。
- 区の助成を使いたい方は、購入の前に、お住まいの区のホームページで条件を確かめます。
使い始める時期や合う製品は、手術の後の回復や皮膚の状態によって変わります。必要に応じて、主治医へのご確認をお願いしています。
シリコーンの人工乳房は、どこに相談すればいいの?
退院して少し落ち着いたころ、服を着たときの胸元の左右の違いが気になり、「着けたり外したりできるシリコーンの人工乳房は、どこで作るのだろう」と調べ始める方がいます。
下着やパッドの選び方は、看護師などの医療者や、がん相談支援センターに相談できます(国立がん研究センター がん情報サービス)。
オーダーで作る乳房エピテーゼは、ご相談と製作を受けているところへ問い合わせます。Apollo medical art では、乳がんの手術の後などに使う乳房のエピテーゼを中心に、ご相談と製作をお受けしています。エピテーゼの製作は、ヒューマンアートラボの監修を受けています。ご相談・型取り・お渡しの場所は、お問い合わせでご案内します。
相談の前に、何を確かめておけばいい?
まず、主治医に、乳房エピテーゼを使い始めてよい時期を確かめておきましょう。がん情報サービスでは、傷の治り具合や再建手術の有無、方法によって下着の選び方が変わり、担当医や看護師から指示があるときはそれに従うよう案内されています。
使い始めるまでの間の過ごし方もあります。国立がん研究センター中央病院の看護部のページでは、乳房全切除手術を受けた方は、退院直後から胸の形に合わせて補整パッドを使うと、左右の差を調整できると紹介されています。同じ看護部の資料では、直接肌に粘着するタイプのものは、体質によってかぶれることがあると説明されています。Apollo medical art では、肌の状態が気になる方は、パッチテストをお申し出いただけます。
次のことを、分かる範囲でメモしておくと、ご相談で伝えやすくなります。
- 補いたいところ:胸のふくらみ、左右の違い、乳輪・乳頭
- 合わせたいところ:形、大きさ、肌の色合い
- 使いたい場面:ふだんの生活、仕事、服を着たとき、外出や旅行
- これからのこと:再建手術を考えているか、迷っているか
オーダーで作るときは、どんな流れで進みますか?
Apollo medical art のフルオーダーの乳房エピテーゼは、次の4つの段階で製作します。お申し込みからお渡しまで、およそ1か月です。
STEP01 カウンセリング・採型
製作のお申し込みのときに、形や重さなど、どのようなエピテーゼをご希望かを伺い、着ける部分の型を取ります。
STEP02 フィッティング(試適)
ご希望に合わせた形の模型をつくり、体に当てていただいて、体に合うかどうかを確かめます。
STEP03 ペインティング(着色)
型にシリコーンを入れて仕上げたものを着けていただき、まわりの肌の色合いに合わせて色を整えます。
STEP04 お渡し
できあがったエピテーゼをお渡しし、取り扱いをご説明します。
乳輪・乳頭などの細かな部分まで、手作業で再現して製作します。
セミオーダーの、サイズや色を選んでからお渡しまでの流れと期間は、お問い合わせでご案内します。
フルオーダーとセミオーダーは、どう違いますか?
フルオーダーは、ご本人の胸の形や大きさ、肌の色合いに合わせて、乳輪・乳頭まで製作します。セミオーダーは、用意されたサイズや色から選んでいただきます。
| 項目 | フルオーダー | セミオーダー |
|---|---|---|
| 合わせ方 | 胸の形・大きさ・肌の色合い、乳輪・乳頭まで、ご本人に合わせて製作します | 乳房のサイズ3種、肌の色4種、ニップルの色4種から選びます |
| 価格 | 片側330,000円・両側590,000円 | 片側230,000円・両側390,000円 |
ご相談や調整のうち価格に含まれる対応と、追加費用がかかる場合の条件は、お問い合わせでご案内します。どちらにするか迷うときは、どこまでご本人に合わせたいか、使いたい場面、ご予算を伺いながら一緒に考えます。形・重さ・装着感の考え方は、コラム「乳房エピテーゼの選び方」でご紹介しています。
どちらも粘着部分を肌に貼り付けて使い、着けたり外したりできます。使う頻度やお手入れによって変わりますが、乳房のエピテーゼは3年程度が目安です。洗い方や保管の方法は、製品ごとのご案内にまとめています。
区の助成を使うときは、いつ何を確かめればいい?
がんの治療に伴う外見のケアの費用を助成する制度があり、エピテーゼや人工乳房が対象になる場合があります。
板橋区の「がん患者等アピアランスケア支援事業」は、次のすべてに当てはまる方が対象です。
- 申請日に板橋区に住民登録がある方
- がんや良性腫瘍の治療を行っている(行っていた)方
- 治療に伴う脱毛や、乳房などの切除により、対象の物品を購入・レンタルした方
- これまでに、この事業や同じ種類の制度(東京都のほかの自治体の事業を含む)で助成を受けた回数が、1回以下の方
胸部補整具の「人工乳房(直接肌に張り付けて使用するもの)」と「エピテーゼ(人工ボディパーツ)」が対象の物品に挙げられ、上限は10万円(税込)です。購入した後に、領収日の翌日から1年以内に申請します。
対象の品目、条件、必要な書類は区によって違い、どの品目に当たるかは区が判断します。購入の前に、お住まいの区のホームページでご確認ください。練馬区の制度と必要な書類は、区の助成制度のページにまとめています。
よくあるご質問
- どの製品にするか決めていなくても、相談できますか?
はい。何を補いたいか、どこまで合わせたいか、生活やご希望に合う製品はどれかを、ご相談のなかで一緒に考えます。エピテーゼをおすすめするかどうかではなく、ご本人の生活やご希望に合うかを大切にしています。
- 再建手術を受けるか、まだ迷っています。相談してもよいですか?
はい。再建手術を受けるか迷っている方、再建までの間の見た目を補いたい方のご相談もお受けしています。乳房再建手術とエピテーゼには、それぞれ特徴があります。どちらが合うかは、主治医にご相談ください。
アポロからのメッセージ
看護師の鵜澤美保が、乳房エピテーゼのご相談と製作に携わっています。認定NPO法人 乳房健康研究会のピンクリボンアドバイザー上級の認定を受け、乳がんに関する知識を学んでいます。
胸のことは、身近な方にも話しづらいことがあります。分かる範囲で、気になっていることをお聞かせください。ご相談で伺うことと製作の流れは、ご相談から製作・お渡しまででご案内しています。
参考にした情報
- 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん 療養」(2026年11月7日確認)
- 国立がん研究センター中央病院 看護部「乳房切除後の下着の選び方」(2026年11月7日確認)
- 国立がん研究センター中央病院 看護部「乳房切除後の下着の選び方【2】」(2026年11月7日確認)
- 板橋区「がん患者等アピアランスケア支援事業」(2026年11月7日確認)
エピテーゼのご予約とご相談は、エピテーゼ専用の公式LINEとお問い合わせフォームでお受けしています。
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