エピテーゼ
乳がん治療と仕事を続けるために。2026年の両立支援と相談の進め方
乳がんの治療を受けながら働き続けるには、仕事内容と体調を整理し、主治医や職場と相談することが大切です。2026年4月から、治療と就業の両立に必要な措置を講じることが事業主の努力義務となりました。
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- Apollo medical art(株式会社アポロ)
このコラムのまとめ
- 職場への相談では、通院の予定や難しい作業など、必要な配慮を具体的に伝えます。
- 病気を誰にどこまで伝えるかは、主治医や相談員と整理できます。
- 仕事復帰時の服装や胸元の見た目には、補整下着や乳房エピテーゼという選択肢があります。
診断を受けたとき、仕事のことが心配になったら
乳がんと診断されたとき、治療と同じくらい心配になることがあります。それは、仕事のことです。
「これからも働き続けられるだろうか」「職場にどこまで話せばよいのだろう」「通院で休みが増えたらどうしよう」。家族の生活を支えている方にとって、働き続けられるかどうかは、経済面だけでなく、これからの暮らしにも関わる問題です。
2026年から、両立支援はどのように変わりましたか?
2026年4月1日から、病気の治療を受ける労働者の治療と就業の両立に必要な措置を講じることが、事業主の努力義務となりました。厚生労働省は2026年2月10日に「治療と就業の両立支援指針」を告示しています。
事業主は、働く方からの相談に応じ、適切に対応するための体制を整えるなどの取り組みに努めることとされています。配慮の内容は、仕事内容、職場の状況、ご本人の健康状態、主治医の意見などを踏まえて相談します。
制度を知ったうえで、まずは勤務先にどのような相談窓口や働き方の制度があるかを確かめてみましょう。
退職を決める前に、どのような相談ができますか?
乳がんの治療には、手術、薬物療法、放射線治療などがあります。通院や体調の変化により、働き方を見直したいと感じることもあるでしょう。退職を決める前に、利用できる制度や配慮について相談する方法があります。
例えば、通院日の勤務時間の調整、一定期間の仕事量の見直し、在宅勤務の利用などが相談の項目になります。実際に利用できる内容は勤務先によって異なります。
何ができ、何が難しいのかを具体的に整理すると、相談しやすくなります。「仕事の後半に疲れが強くなる」「重い荷物を持つ作業がつらい」「月に数回、通院が必要」といった伝え方です。主治医にも仕事内容を伝え、仕事を続けるうえで注意する点を確認しておきましょう。
外見の変化が、職場に戻るときの悩みになったら
治療に伴う脱毛や、手術後の胸元の形の変化により、職場に戻ることに不安を感じる場合があります。こうした外見の変化と日常生活の悩みを支える取り組みを、アピアランスケアと呼びます。
ウィッグ、メイク、補整下着、体の外側に着ける乳房エピテーゼなどから、ご本人の希望に合う方法を考えられます。外見のケアを取り入れるかどうかも、ご本人の希望を大切にします。
乳房エピテーゼ(肌に貼り付けて使う人工乳房)は、胸の見た目を補う製品です。仕事で着る制服や普段の洋服を思い浮かべ、形や装着感を相談できます。使い始める時期や合う製品は、手術の後の回復や皮膚の状態によって変わります。必要に応じて、主治医へのご確認をお願いしています。
乳房エピテーゼの製品ごとのご案内と、ご相談から製作・お渡しまでの流れをご覧ください。
病気のことを誰にどこまで伝えればよいですか?
職場に伝える内容は、必要な配慮と、ご本人の希望を踏まえて整理します。誰に、何を、どこまで伝えるかを、職場の担当者や医療機関の相談員と一緒に考えることもできます。
がん診療連携拠点病院などにある「がん相談支援センター」では、仕事や暮らしに関する相談もお受けしています。ご本人やご家族が利用でき、その病院に通院しているかどうかにかかわらず相談できます。
治療を大切にしながら、自分に合った働き方を探すために、利用できる支援を一つずつ確かめてみましょう。
よくあるご質問
- 会社には必ず病名を伝える必要がありますか?
必要な情報の範囲は、就業上の配慮や職場の制度によって異なります。伝える内容に迷う場合は、主治医やがん相談支援センターに相談しましょう。
- 仕事復帰に合わせて乳房エピテーゼを検討できますか?
はい。制服や日常の服装に合わせた希望を相談できます。装着の可否や使い始める時期は、傷や皮膚の状態を踏まえて確認します。
アポロでのご相談について
看護師の鵜澤美保が、乳房エピテーゼのご相談と製作に携わっています。仕事復帰に向けた服装や胸元の見た目についても、ご希望を伺います。
担当の看護師は、認定NPO法人 乳房健康研究会のピンクリボンアドバイザー上級の認定を受け、乳がんに関する知識を学んでいます。
参考にした情報
- 厚生労働省「治療と仕事の両立支援が会社の努力義務に」(2026年11月2日確認)
- 厚生労働省「治療と就業の両立支援指針」(2026年11月2日確認)
- 国立がん研究センター がん情報サービス「がん相談支援センターって、どんなところ?」(2026年11月2日確認)
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