エピテーゼ

乳房再建は、する・しないをどう考える? 時期と主治医への相談、しないと決めたときの胸の補い方

乳房再建は、する・しないのどちらにも、それぞれの考え方があります。乳がんの手術と同時に行う一次再建と、数か月から数年後に行う二次再建があり、しないと決めた後や迷っている間は、補整下着・パッドや乳房エピテーゼ(肌に貼り付けて使う人工乳房)で胸の見た目を補う方法もあります。どの方法が合うかは、主治医にご相談ください。

このコラムのまとめ

  • 乳房再建には、乳がんの手術と同時に行う一次再建と、数か月から数年後に行う二次再建があります。乳房を全摘しても、再建しないという選択肢もあります。
  • 再建を受けるかどうかは、主治医とよく話し合って決めます。気になっていることや暮らしの場面を書き出しておくと、相談のときに伝えやすくなります。
  • しないと決めた後や迷っている間も、補整下着・パッドや乳房エピテーゼで胸の見た目を補う方法があります。使い始める時期は、主治医や看護師に確かめます。

使い始める時期や合う製品は、手術の後の回復や皮膚の状態によって変わります。必要に応じて、主治医へのご確認をお願いしています。

「再建はどうしますか」と聞かれて、すぐに決められないときは?

乳がんの手術の説明を受ける中で、「乳房の再建はどうしますか」と聞かれる。手術のことだけでも考えることが多いのに、その先の胸の形まで、すぐには決められない。そう感じる方もいらっしゃるでしょう。

乳房再建は、受けることも、受けないことも、どちらも一つの選び方です。国立がん研究センター東病院の形成外科のページでも、乳房を全摘しても、乳房を再建しないという選択肢もあると説明されています。

急いで答えを出すより、何を材料に、誰と、いつまでに考えるかを整理することから始めてみましょう。

乳房再建は、いつ考えることになりますか?

国立がん研究センターのがん情報サービスでは、乳房の再建を、自家組織(自分のおなかや背中などから採取した組織)やシリコンなどの人工物を用いて、新たに乳房をつくることと説明しています。再建の時期によって、乳がんの手術と同時に行う一次再建と、数か月から数年後に行う二次再建があります。

一次再建を考える場合は、乳がんの手術の前に、再建のことも話し合うことになります。一方で、手術の時点で決めきれなくても、東病院のページでは、再建しないと決めた後に考えが変わったとき、再建する選択肢(二次再建)は残っていると案内されています。

どの時期に、どの方法で再建できるかは、病気の状態や手術の方法、体の状態によって変わります。ご自身の場合にどうなるかは、主治医にご確認ください。

誰と、何を材料に考えればよいですか?

がん情報サービスでは、再建を受けるかどうかは、担当医とよく話し合い、理解した上で決めるよう案内しています。東病院のページでは、乳房を切除する手術の方法は乳腺外科の医師と、乳房再建のことは形成外科の医師と相談するよう書かれています。乳がんの適切な治療を最優先に、手術の方法を決めることも添えられています。

同じページでは、再建する場合と、再建しない場合のそれぞれについて、体や時間、費用の負担、気持ちの面、下着の使い方など日々の暮らしの点から、利点と欠点の両方が挙げられています。どちらかが一方的によいということではなく、何を大切にしたいかによって、選び方は変わります。

主治医と話す前に、次のようなことを書き出しておくと、相談のときに伝えやすくなります。

  • 手術の後の胸の見た目について、いちばん気になっていること
  • 服を着たとき、温泉や旅行など、気になりそうな場面
  • もう一度手術を受けることについての、今の気持ち
  • 仕事や家事、家族の予定など、これからの暮らしの予定
  • 今すぐ決める必要があるのか、あとから考えてもよいのか

聞きたいことがまとまらないときや、医療者に話しにくいときは、がん相談支援センター(全国のがん診療連携拠点病院などにある、がんに関する相談窓口)で相談することもできます。

再建しないと決めたら、その後はどうなりますか?

再建しないと決めた後も、補整下着やパッド、体の外側に着ける乳房エピテーゼなど、手術を伴わずに胸の見た目を補う方法があります。補整をしない、という選び方もあります。ご自身が必要と感じるときに、合う方法を選べばよいのです。

それぞれの方法と乳房再建手術の違いは、コラム「エピテーゼとは?」の表でご紹介しています。

二次再建を考えている間は、胸をどう補えばよいですか?

二次再建を考えている方や、まだ決めていない方は、再建までの間の胸の見た目をどう補うかも、主治医と話す材料の一つになります。再建の予定や時期を伝えたうえで、その間に使う方法を相談しておくとよいでしょう。

よくあるご質問

一度「再建しない」と決めた後に、再建を考えてもよいですか?

国立がん研究センター東病院のページでは、再建しないと決めた後に考えが変わったときも、再建する選択肢(二次再建)は残っていると案内されています。受けられる時期や方法は体の状態によって変わりますので、主治医にご相談ください。

再建するか迷っている間に、乳房エピテーゼのことを相談してもよいですか?

はい。再建手術を受けるか迷っている方、再建までの間の見た目を補いたい方のご相談もお受けしています。使い始める時期は、必要に応じて主治医にご確認ください。

乳房再建と乳房エピテーゼは、どちらがよいのでしょうか?

乳房再建手術とエピテーゼには、それぞれ特徴があります。どちらが合うかは、主治医にご相談ください。

アポロからのメッセージ

看護師の鵜澤美保が、乳房エピテーゼのご相談と製作に携わっています。認定NPO法人 乳房健康研究会のピンクリボンアドバイザー上級の認定を受け、乳がんに関する知識を学んでいます。

再建手術を希望する方、エピテーゼを選ぶ方、補整を希望しない方など、それぞれの選択があります。エピテーゼをおすすめするかどうかではなく、ご本人の生活やご希望に合うかを大切にしています。

Apollo medical art では、ご本人の胸の形や大きさ、肌の色合いに合わせて製作するフルオーダーと、用意されたサイズや色から選んでいただくセミオーダーの乳房エピテーゼ、服を着たときに使い、胸のふくらみを補うシリコーン製のパッドをご案内しています。肌の状態が気になる方は、パッチテストをお申し出いただけます。製品ごとのご案内とご相談から製作・お渡しまでの流れをご覧ください。

参考にした情報

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